The Jesus and Mary Chain(ジザメリ)のライブに行きました

5月20日の月曜日に、ロックバンドにおけるカッコよさとクソさを完璧に両立していたバンド、The Jesus and Mary Chain(以下ジザメリ)の大阪公演を観てきました。

2月にはTeenage Fanclub、5月にはジザメリ、ぼくの愛するスコティッシュレジェンドたちがバンバン来日する2019年どうなっとんねん。その素晴らしさに反比例するように、リアル生活のほうはクソオブクソですが。

クソのことはほっておいてライブの話です。ぼくは行動範囲の狭いスーパー面倒くさがり人間なので、心斎橋まで行くのめんどくさっと思いながら会場に向かって行ったのでした。割といい番号だったので、ジムとウィリアムの2人ともじっくり見られる上手の前のほうで待機しておりましたが、開場から開演までの約1時間はシャニマスやるオタクになってました。

開演時間である19:00から10分程度おした時間にメンバーが登場。ぼくみたいなヤングなガキンチョファンからすると、はるか遠い雲の上のレジェンドみたいな存在なので、ジムとウィリアムが目の前にいる~~~という事実だけで興奮MAX。現時点での最新作『Damage and Joy』のオープニングナンバーであるAmputationからスタートしApril Skies、Head On、Blues From a Gunと往年の名曲群が聴けて、その時点で感無量テンションマックス状態でした。Mood RiderやBlack and Bluesという最新作からの曲たちも、もはやクラシックと言える名曲たちの中に溶け込んでいましたね。やってる音楽がこれっぽっちも変わっていないことの証明でもあるけど、実際に聴くとそれらの曲には色気があってクソカッコよかったです。一方Taste of Cindy、The Living Endなどの初期曲ではシャリシャリしたギターと無意味に垂れ流されるノイズをリアルに聴けてヘブンにいけます。ライブの途中でウィリアム兄貴が指先を傷めた(怪我した)っぽく、スタッフにバンドエイドを貼ってもらうという、心配になるもちょっと和んでしまう場面もありましたが問題なく続行されました。本編ラストのReverenceではイントロ部分を長めにアホほど弾きまくってて最高でした。メンバーたちがいったんはけた後ちょっとして、あの曲のあのイントロ部分のSEが鳴り始めました。それが無限に繰り返されるせいでワクワク~状態。そしてメンバーが再登場しSEにあわせてあのドラムが叩かれるわけです。まあテンション上がりまくるんですよ。あれは卑怯ですね。Just Like Honey、確かに名曲で良い曲なんですが、実際そこまでかな~という感じだったんですが、あれをやられるとブチあがりますわよ。アンコールの構成も最高で、I Hate Rock 'n' Rollでライブを締めるのはやはり完璧以外のなにものでもないと実感できましたね。

やっぱりジムとウィリアムが目の前にいる現実は夢のようでしたね。マイクのコードを束ねて持ってうつむき加減に、ほんでもってしょっちゅうこっちに背を向けながらの歌唱という、パフォーマンス的要素皆無のステージなのにクソカッコいいジム。兄貴は兄貴で淡々とギターを弾きイカれたノイズを垂れ流すだけ。それなのにカッコいい。ジザメリにしか許されないカッコよさですよ。

最高のライブでしたが、欲を言えばDarklandsが聴きたかったです。あと個人的に笑ってしまったのが今回のライブで唯一1曲も披露されなかった悲劇のアルバム『Stoned & Dethroned』くんの存在。来日決定時に作られたトレーラーでは収録曲Sometimes Alwaysが使用されていることが余計に笑える。

嬉しいこととしましては、17年の『Damage and Joy』に続く再結成後2枚目のアルバムを作る予定が近いうちにあるらしいということがありますね。リード兄弟の仲は今も良好らしいので、この状態が続くのであれば次回作のリリースも期待できます。そのときはリリースツアーか何かでまた日本に来てくれよな!