2025年にリリースされた私的ベストアルバムです。
例年通りめちゃめちゃ偏ってます。
番号振ってますが順位等はありません。順番はアルファベット順です ※批評ではなく、ベタ褒め記事です
1. [Alexandors]『PROVOKE』
3年ぶりとなった通算9枚目のフルアルバム、様々なアプローチが見られる中で、らしさ全開のキラーチューンが詰め込まれた最高傑作です。
前作と同様にインストで始まりますが、今回はローファイ・ヒップホップ×ブレイクビーツのような、かなり攻めた楽曲ですでに聴きごたえ抜群です。 印象的なイントロのリフに、シンプルな構成ゆえに楽曲の良さをこれ以上ないほど感じられる#4はまさに出色の出来。#5はイントロのドラムとピアノ、サビのギターが気持ちいい、これぞドロス!と言えるキャッチーな仕上がりで素晴らしい。 続いてこちらもピアノとストリングスが美しい王道ロックバラードの#6。インダストリアル的アプローチにヒップホップの要素を取り入れた# 7は、ザラついた音像とそれに反した穏やかなボーカルの対比が美しい。
#10は続く#11のデモのような音源で、これをインタールードのように使っているのも面白い。その#11は爽快なギター・ポップで最高に気持ちいいです。#13も極上のギター・ポップですが、ゆったりとしたアンニュイなメロディに流麗なアルペジオが映える1曲で、これまた美しい。 色々な顔を見せてくれますが、まさに[Alexandros]の名刺代わりになるような名曲たちがこれでもかとつまった最高のアルバムです
☆#4. 超える
2. Ave Mujica『Completeness』
Bang Dream!発のゴシック・メタルバンドによる1stフル、メタルを下地にした、圧倒的にキャッチーな曲群で構成された最高の1枚です。 アニメのOPを飾る#1はキャッチーで疾走するメロディにそのメロディラインをなぞるストリングスが美しい、アルバムのオープニングにも相応しい名曲です。さらにこの曲からはこれまで以上にDiggy-MO'節といえる言葉の切り方も感じて、まさにAve Mujicaの名刺代わりとなる1曲だと思います。
#2はアニメのEDで、ピアノが主軸の静的パートとバンドサウンド中心の動的パートの対比が美しい。#3はアコギのアルペジオで始まる王道ロックバラードに仕上げっていて、これまでに無かったような曲ということもあって新鮮です。
このアルバムで最もゴシック・メタルしている#4に、ドゥーム・メタル的な#5が続く中盤も聴きごたえ抜群。そして#6はワードセンス、言葉の繋ぎ方、切り方に過去最高にDiggy-MO'節が炸裂している詩、ノれるメロディと、まさにキラーチューンと言える1曲に仕上がっています。 #7は、EP「ELEMENTS」に収録されているEtherに連なるような楽曲で、こちらもクロージングトラックに相応しい広がりと終着を見せる曲展開に泣きのギターソロと、最高です。
カラフルで聴きやすいアルバムになっていて、普段メタルを聴かない方(自分も...)にもオススメできる素晴らしいアルバムです
☆#6. 顔
3. Beachside talks『Hokorobi』
最高のドリーム・ポップバンドによる最高のドリーム・ポップレコード、誕生です。陰鬱な雰囲気を漂わせるジャケットですが、突き抜けるような爽やかさが最高に気持ちいいサウンドを聴かせてくれます。
穏やかなシューゲイズのオープニングから優しいインディー・ポップの#2。キャッチーなリフとメロディが印象的な、今作随一のキラーチューンである#3。この時点で最高なんですが、続く#4も今作の顔と言っても過言ではない、これぞドリーム・ポップな気持ちいいナンバーで素晴らしすぎます。
インタールード的な役割の#7を挟んで、駆け抜けるギター・ポップである#8という流れ、美しいです。そこからUKガラージに接近した#9があるのも面白い。 #10、#11は今作の中では特にシューゲイズ色の強い曲で、穏やかなサウンドの楽曲が多い後半において、その轟音が一際輝く配置をしています。そして、美メロに爽やかなサウンド、流麗なアルペジオが生み出す完璧なギター・ポップである#12は今作で1番好きな曲です。
コンセプトアルバムということで、全体の流れもすごく良くて、ジャケット含め、サウンド面意外にも見どころ満載の作品です。 ドリーム・ポップの新たな金字塔ですよ、これは。
2025年の私的新人王です
☆#12. Look Back!
4. Blurred City Lights『Utopia / Dystopia』
現代シューゲイズの金字塔と言ってもいい傑作だった1stから1年足らずで届けられた2ndフル。またしても素晴らしい轟音を届けてくれました。
シマーか残響音かその両方か、穏やか且つ広がっていくようなインストの#1から、緩やかな轟音の#2へシームレスに繋がるオープニング。最高です。続く#3はこのアルバムというか、BCL史上最も多幸感に溢れたナンバーの光るようなシューゲイズで美しい。特にJ.S.バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」のフレーズを引用したソロは痺れました。冒頭の3曲のポジティブさは、これまでのBCLにはあまり見られなかったスタイルで非常に印象的です。そしてポップで少しダークなメロディという、これぞな#4。最高です。#6はタイトルとモノ悲しいメロディから、スーパーカーの同名の曲を彷彿とさせて嬉しい。
後半に当たる『Dystopia』では、アンビエント的なアプローチのインストが多く、頭からそれで始まりますが、『Utopia』からのアルバム単位で見るとちょうど転換点になっていて、美しい配置です。10分近くある#5は、このバンドの象徴とも言えるピアノを交えた轟音シューゲイズバラードで、勝手に集大成的な曲だと思ったり。
また、ストリーミング盤には収録されていないそれぞれの#7が素晴らしい出来で、特に正真正銘ラストを飾るsumireエンディング後に語られるエピローグのようで美しい・・・
☆#3. 祝祭
5. caroline『caroline 2』
衝撃のアルバムデビューから3年、またしても素晴らしいものを届けてくれました。
即興的でそれぞれの楽器がそれぞれの役割を果たし、それが重なり合った結果のバンドミュージックという、とても不思議な作品だった前作。今作でもそれを引き継いでいますが、バンドサウンドとしてよりまとまっているように感じました。そして「歌モノ」としての側面もより大きくなっています。これらによって、このバンドのメロディの良さが確実に感じられるようにもなっています。
静かなサウンドで始まり、中盤の轟音を挟んで高まる多幸感がたまらない#1。前作もそうでしたが、この静と動の対比、コンビネーションが今作のサウンドも表しているように思います。ジョークのようにCaroline Polachekをフィーチャリングした# 3はかつてないほどにメロディアスなチェンバー・フォークで、間違いなく今作のハイライト。
人数も編成も全く異なりますが、The Japanese Houseなんかとも共振するようなサウンドだなと。ミニマルでフォーキー、ポスト・ロック的でありながらもエモとしか言いようがないような高まり。8人編成でこのバンドサウンドを成立させているのはやはり異常で、本当に凄いことだと感じます。素晴らしい
6. Horsegirl『Phonetics On and On』
Sonic Youth的ノイズと轟音ギターがたまらなかった1stから約2年半ぶりとなる2ndフル。前作とは系統が異なりながらも、これまたUSインディー/オルタナ直系で最高です。このバンドの特徴であり武器であったノイジーな音が取っ払われ、前作時点で漂っていたYo La Tengo的な緩さに、Pavementのような渇いた音が加わった、ガレージなサウンドが前面に押し出されたアルバムになっています。
淡々としたボーカルとその声質からStereolabの因子も感じていたんですが、シンプルでミニマルな音になったことで、より、その要素を強く感じる内容だと感じました。スカスカで渇いた平熱のギターロック、これが最高なんです。たまりませんよ。
とは言いつつ、#3や#4ではストリングスも取り入れていますし、#7と#11はミニマルながらアップテンポでノれる曲になっているのもポイント。そして#8のアウトロは前作にあったインプロっぽさを感じられて気持ちいい。シンプルな音と書きましたが実は結構多彩という。兎にも角にも良いアルバムです
☆#7. Switch Over
7. Japnese Breakfast 『For Melancholy Brunettes (& sad women)』
ポップに振り切り多幸感に溢れた内容だった前作から約4年。今作はそれに比べて内省的ですが、非常に上品な手触りのインディー・ポップです。
ギター中心のサウンドに回帰しつつも、そのギターはカントリーテイストの音で非常に落ち着いたものに。しかし#3のアウトロでは初期のような轟音の要素が顔を覗かせて、静かな流れの中にあるその情動が非常に印象的です。
作品全体としてはカントリーテイストなんですが、ピアノやストリングスが美しいチェンバー・ポップの要素もあるのがポイント。落ち着いた雰囲気の中、柔らかな彩りを加えてくれています。特に#2や#9はギターが抑えられた楽曲ですが、アルバムの流れに中に違和感なくスッと入ってます。
地味目な印象を持ってしまいますが、アルバムとしての完成度が非常に高く、全曲がハイライトになっていると言っても過言ではないくらいの作品だと思います。中でも#3 Honey Waterと #7 Picture Window が、本作のサウンドを印象付けているのかなと。 穏やかでどこか悲しい、そして美しいアルバムです
☆#3. Honey Water
8. kurayamisaka『kurayamisaka yori ai wo komete』
90'sオルタナと90年代末〜00年代初頭のJロックをブレンドしたような、キャッチーなメロディで轟音を聴かせてくれる今作。ギターロックの新たな金字塔といっていいでしょう。前作に当たるEP「kimi wo omotte iru」の頃にうっすらとあったシューゲイズ的浮遊感はすっかり後退しましたが、その分乾いた轟音が前面に出ていてます。
イントロのパワーコードとブリッジミュートがまさにあの頃を思い起こさせる#2。その終盤のフィードバックからシームレスに入る#3は、象徴的なギターリフが印象に残るアルバム中随一のキラーチューンで最高です。このオープニングから3曲目までの時点で完璧なんですが、続く#4もまた素晴らしい。気怠くもキャッチーな感じ、スーパーカーが頭をよぎりました。ありがとう。
中盤もいい曲たちが続きますが、中でも#7が特に輝いています。乾いたギターにポップなメロディ、切ない詞と、絶妙な青さがあって美しすぎます。 弾き語り+インタールードといった感じの#10は、アルバムの中で異彩を放っていますが、ここから終盤に続く流れがまた美しい。
終盤は特に青さと切なさに疾走感が入り混じった楽曲たちが揃っていて、もうたまりません。
2020年代に現れたスーパーカーを継ぐもの、ありがとう
☆#7. sekisei inko
9. Laura day romance『合歓る -walls』
約3年ぶりのフルアルバムとなった本作、これまで通りフォーキーな手触りがありながらも、音の豊かさや曲の展開など、確実に進化していることを感じさせる素晴らしい内容です。
ノイズを少し被せたような、汚した感じの音像の#1、この時点で最高ですよね。そこから#2へシームレスに繋がるところもステキです。インタールード的な#4を挟んでからの#5はフォーキーな前半とインディー・ロックな後半が違和感なく繋がった1曲で、ものすごい完成度の曲だと思います。間違いなく本作のハイライトでしょう。
アウトロのノイジーなギターが印象的でアグレッシブな#6と、叙情的で美しい#7が続く構成も好きです。そして#8はメロディ、テンポ、ギターサウンド、キーボードの使い所等々、全てが完璧な最高のネオアコ/ギター・ポップでうっとりしてしました。
フォーキーでインディーでネオアコで。美しく面白い、独特のサウンドが最高に心地良い。Laura day romance、ドンドン進化して行くでしょうし、これからも本当に楽しみなバンドです
☆#8. プラットフォーム | platform
10. Melody's Echo Chamber『Unclouded』
前作から3年ぶりの4thフル。キャリア史上最も軽やかで美しい傑作です。1stでは王道のサイケデリアを、2ndではプログレッシブなアプローチを、3rdでは原点回帰しつつよりフレンチ・ポップスに接近し。それらを経てこの4thでは、完全に独自路線のサイケを獲得しています。タイトルとは裏腹に、霞がかったようなサウンドが特徴で、本当にうっすらと霧が見えるような音像が最高に心地いい。
#1、#2の柔らかなメロディと少しローファイなギター、そこに添えられたストリングス・・・ たまりませんね。さらに浮遊感のあるボーカルがそれに乗るんですから、完璧ですよ。
万華鏡のようなサイケの#5はストリングスの使い方の妙により、さらに広がりのあるサイケになっていて唸りました。少し異質な#9はStereolabを感じる奇妙なポップスに仕上がっていて、これがまためちゃめちゃ気持ちいい。
最高のサイケ、ドリーム・ポップアルバムですよ。そしてこのドリーミーなサイケサウンドは、どこかVinyl Williamsを彷彿とさせたりも・・・
収録曲は12曲ですが、トータルで見ればこれまでで1番コンパクトなアルバムです。でもこのサイズ感いいんですよね。ソフトな感じで聴きやすさも抜群です
☆#5. Childfood Dream
11. Moon In June『色彩を持たないで』
2年ぶりとなる2ndフル、最高のギター・ポップアルバムです。シューゲイズ要素は後退し、爽やかなギター・ポップ、ドリーム・ポップ的サウンドが前面に出ており、これがたまらなく気持ち良い。
トレモロの音が印象的な# 1。これまではあまりなかった重めなオルタナの# 3。今作でも特にシューゲイズしていて、シマーの残響音が心地良く、スポークンワードが印象に残る# 4。近年のRideを彷彿とさせつつも、まるで怪獣の叫びのような轟音の残響が美しい# 7。イントロの泣きのメロディと轟音で全てを持っていく# 11。疾走感と切なさが合わさったこれぞなアンセム# 12。全ての曲に聴きどころがあり、まさに捨て曲なしの素晴らしい内容になっています。
アルバム全体として甘いメロディとそこに載るコーラスをかけたギターのアルペジオの絡みが目立っている印象で、これが最高のギター・ポップに繋がっているように思います。シューゲイズ要素は後退したと書きましたが、前述のように巧みな轟音があり、ここぞという所で聴かせてくれるのがニクいですね
☆#11. Asleep
12. 梨炭酸 (pear soda) 『Brighter Summer : August Repeats Like the Tide』
シャワーのようなギターが印象的なイントロから始まり、Aメロ→Bメロ→サビ→ソロ→Cメロと一気に駆け抜けていく#1。最高のオープニングでしょう。#3と#4はシンセが可愛らしくも心地良いインディー・ポップで、どこかペインズっぽさも感じられて嬉しい。特に#4は、メロディも可愛いアルバム中随一のポップソングに仕上がっています。
シマーか果たしてシンセか、非常に空間的な音が特徴の#6は、アルバムの中で異彩を放っていますが、とても美しい。
終盤の#9は、アルペジオと優しいメロディが最高にギター・ポップしているナンバーで、キラキラ感に溢れた曲がエンディング前に配置されているのもいいですよね。そしてメロディ、ギター、詞。その全てが切なく、瞬間的な煌めきを感じる#10、最高です。
ジャケット、アルバムタイトル、曲名、詞、さらにはサウンドまで。あらゆるポイントに夏の眩しさと切なさを詰め込んだ夏すぎるギター・ポップレコード。ちょっと美しすぎますね
☆#10. 残暑
13. Prism Shores『Out From Underneath』
モントリオールのギタポバンドの新作、最高のインディー・ポップです。C86的ジャングリーなギターが主体ではありますが、轟音シューゲイズの要素もあって、とにかく気持ちいい。
もちろんグッドメロディの嵐で、流麗なアルペジオとヘヴィな轟音の絡みがそこに載るんですから無敵ですよね。キラキラ爽やかではありつつも、だらっとした美メロの#4なんかはTFCを感じて、渇いたサウンドすらも兼ね備えています。
続く#5の美しいストリングスもギタポ好きの琴線に触れま来る使い方でズルい。さらに#8にはノイズの要素も含んでいて良すぎる。と、個人的にかなり至れり尽くせりなアルバムです。クロージングである#10のアウトロはDarklands期のJAMCも香って・・・
今年の私的ベストギタポアルバムです
☆#4. Tourniquet
14. Pulp『More』
2度の再結成を経て、24年ぶりのリリースとなった8thフル。今のPulpが奏でる実に「らしい」アルバムで素晴らしい。ライブ活動がありつつも、まとまった音源のリリースは久しぶりとなった中でのこの内容ですから、さすがですよね。
#1は先行シングルらしく一際キャッチーで、チープなシンセサウンドにギター、そして捻くれ感のあるメロディと、Pulp流のポップが体現された曲になっていて最高です。#2は不穏なヴァースと、コーラスで一気に爆発するキャッチーさの対比が美しい。
ものが悲しいストリングスとメロディライン、そこに乗るファンキーなギターが意外なほど噛み合って気持ちいい#3。そしてこの曲が本作で1番古い曲ということで、確かにSeparationsやThis is Hardcoreで見せたダークなテンションが地続きになっている気もします。続く#4もその流れを汲みながらも、ドラマティックなコーラスでまた違う色を見せくれます。 #5は優しいメロディにピアノとストリングスが映える今作一美しいバラードで、これがエンディングでいいレベルの大団円感があるんですが、前半の終わりに配置しているのがなんというか、らしいですね。
#8は奥行きを感じる音処理で、サウンドの種類は全く異なりますが、どこかシューゲイズ的な要素も感じました。そしてWe Love Lifeで見せた成熟のその先を思わせる#9と#10。この2曲は、ある種Pulpの到達点の1つを見せてくれているように思います。特に#10は、中盤のどんでん返しとなるようなパートを挟んで鮮やかに流れて行く様があまりに美しい。
クロージングトラックとなる#11は前作のそれを思い起こさせる"A Sunset"というタイトルで、落ち着きながらも確かな盛り上がりを見せて静かに終えるという完璧なエンディングでした。
アルバム全体の特徴としては、これまでのPulpの作品の中で最もストリングスがフィーチャーされている点でしょう。そのストリングスの深みと柔らかさが、このアルバムの雰囲気を決定づけていると思います。
His 'n' HersやDifferent Classで見られたチープでゴージャス、ダンサブルな要素があり。古くはSeparationsからThis is Hardcoreで顕著な、ダークで淫靡な要素もあり。We Love Lifeで見せたナチュラルさもあり。そこから年月を経た分だけの熟れもありと、間違いなく今のPulpだからこそのアルバムです。
完全に後追い世代なのでPulpのアルバムをリアルタイムで体験できるだけで嬉しいのに、このレベルの作品を聴かせてくれるんですから・・・ ありがとう
☆#5. Farmers Market
15. Subway Daydream『100%』
大阪のギタポバンドによる2nd、今作も最高です。前作同様、それ以上に90's US/UKインディーへの溢れんばかりの愛を感じる愛しい作品です。
ポップさ全開に弾ける#1、キラキラギター・ポップな#2、ど真ん中パワー・ポップの#3。この手の音楽が好きな人間にとっては冒頭3曲だけで満点なんですが、これが最後まで続きます。ありがとう。そして軽やかなアコギに新しい風を感じながらも、これぞ!な#4、素晴らしいです。
後半の曲群は美しいアルペジオのリフが印象的で、このバンドの奏でる美メロに浸らせてくれます。そしてなんといっても直球で印象的な曲名に自らのポップスを載せていく潔さ、愛ですよ。
Sonic Youth、Nirvana、Mudhoney、Teenage Fanclub、Pixies、Jellyfish、R.E.M.・・・全部大好きです。さらにはこのアルバムのタイトルを含んだあの名曲へのリスペクトもあり、美しいなと。
好きなものへの愛を惜しみなく伝えることの美しさ・・・ ありがとうSubway Daydream
☆#4. SUNDAY!
16. Suede『Antidepressants』
我らがSuedeによる3年ぶりとなった10thフル。つまり再結成前と後でリリースしたアルバムの数が並んだわけですが、最盛期にも勝るとも劣らない素晴らしい内容です。というか2度目の最盛期を迎えてます。
前作と同じくライブ感重視の作品ですが、ポスト・パンク感の強いアルバムになっています。耽美は耽美でもゴシック・ロック的な艶やかさにネオサイケ感のある妖しさ、はたまたThe Smithsのような流麗なサウンドも。ポスト・パンクのエッセンスを完全にSuedeの音として昇華していて、さすがとしか。
中でも#5のポップなイントロにアグレッシブなメロディ、艶やかなギターは、このアルバムを象徴するサウンドだと思います。さらに渾身のバラードである#6は、終盤のギターの残響音がこれまでの彼らにはなかったもので非常に印象に残ります。
Rolling StoneのインタビューでBrettが言っていましたが、Richardのギターがこれまでにないほどに縦横無尽に駆け回っていて、そこも聴きどころになっています。#7は今作で最もポップ且つ爽やかなナンバーですが、そのRichardのギターによって艶っぽさが増してる凄さ。
ラスト3曲は一際ゴシック・ロック色が強く、#9のベースライン、#10の妖しげなアルペジオはまさにという感じです。そして#11はイントロからしてThe Cureの遺伝子を感じるサウンドで、冷たくも熱いテンション感がずっと続く構成はお見事。
30年以上のキャリアがあるバンドとは思えないほど、瑞々しさを持って今を更新し続けているSuede。本当にありがとう
☆#7. Broken Music For Broken People
17. Sunday Student『Escape』
Moon in Juneのmihoが率いるギター・ポップバンドによる1stフル、最高のギタポ、ドリーム・ポップアルバムです。
このアルバムのサウンドを1発で表すかのような爽やかなギター・ポップの#1。続く#2ではシューゲイズ的轟音を持ってきて、これまた気持ち良い。そしてアルバム1キラキラしたギターサウンドと美しいコーラス、駆け抜けるようなメロディが最高すぎる#3と、序盤だけで凄まじい充実ぶりです。
#4はSUPERCARのSunday Peopleを彷彿とさせるようなリフと歪んだギターを聴かせてくれますし、さらに#5なんかはシンセのサウンドとゆったりしたアルペジオがサイケな雰囲気を漂わせるナンバーで、色々な顔を見せてくれます。中でもクロージングトラックである#9の切なさと美しさは、これ以上ないほど好きで、今年のベストトラックなんじゃないかと思うくらいです
☆#9. コスモスの花言葉
18. サニーデイ・サービス『サニービート』
約3年ぶりとなったフルアルバム、あまりにも清々しいロックンロール、ギター・ポップアルバムで最高です。Teenage Fanclubを彷彿とさせるようなエバーグリーンさに、保ち続けている青さ、ありがとうございます。
サウンドと疾走感がRideのLike a Daydreamを思わせる#1。聴いた瞬間にこれは好きなアルバムだと確信しました。めちゃめちゃ夏を感じるアルバムで、#3、#5、#6に宿る青さは、良い意味で長いキャリアを持つバンドが出しているとは思えないサウンドで素晴らしい。
#2、#4なんかは涼やかで、まさに清涼剤になっています。#8は曽我部さん麻婆豆腐ホントに好きなんだなあと思いつつ、ある種のラブソングのようでまた良い・・・
近年の、特にバンドとしてサニーデイのアルバムは本当にどれも素晴らしく、ますますこのバンドを好きになっていくのを感じます。多作な曽我部さんですが、全く衰えることなく、むしろ現役感がどんどん増していっている気がします。いつまでも聴いていたいバンドです。
そして本作はアルバムとしてのまとまり、サウンドの気持ちよさが、近作の中でも特に際立っていていくらでも聴けてしまいます
☆#1. 青空であること
実に15年ぶりとなった11thフル、本当に良い意味出変わらないアバン且つポップなスタイルの、どこをどう切り取ってもStereolabで最高です。
開幕から全開で、インストである#1と続く#2のアウトロが繋がるような形になっていて面白い。#3は歌モノの前半とインストの後半という、2部構成のようなスタイルでこれまた面白い。ミニマルでありながら広がっていくような音像、絡み合う楽器群、その中でも一際印象的なシンセサウンドと。この1曲でStereolabというバンドの良いところ、気持ちいいところを存分に味合うことができます。
折り返しの#7はどこかゲーム音楽的な趣も感じるシンセが印象的なインストで、ソニックのBGMなんかにありそうだなと思ったり。#9もこれぞStereolabな曲で、ミニマルなリズムに抜群のポップさ、執拗にリフレインするリフ、曲中で表情を変え続ける音像。もう最高です。元々ラウンジミュージック的なアプローチをしていましたが今作でも健在で、特に音処理のところでそれを強く感じました。とにかく気持ちいいんです。
本作は、復帰作として十分どころか、キャリア全体の中でもトップクラスに充実した内容だと思います。やっぱりポップなんですよ、このバンドは。それを感じられてたまらなく嬉しいです。そしてこの時代に現在進行形のStereolabがこのクオリティで聴けるという喜び・・・ありがとう
☆#9. Esemplastic Creeping Eruption
20. Wednesday『Bleeds』
大傑作だった前作から2年。6枚目にして最高傑作、彼ら特有のグランジ×カントリーの完成形とも言える素晴らしい内容です。
#1の轟音イントロを聴いた時点でこれは最高のアルバムであることを確信しました。 静と動の対比という点ではPixiesを源流とするオルタナの流れにいますが、それをカントリーと轟音でやって完全にものにしている凄さ。#2はまさにその音楽を体現した曲で、穏やかな語り口から轟音への移行には美しさすら感じます。同系統の曲の#8もありますが、こちらは対比というより融合といった形になっていて、カントリーサウンドとノイズが完全に同居しています。素晴らしい。そこから間髪入れず、まさにPixiesな絶叫するオルタナの#9が続くのも最高。
もの悲しい#4や軽やかな#5など、カントリーに振った曲の幅も広く、隙がありません。さらにDinosaur Jr. か!?と思わせる熱いギタープレイが最高の# 10なんかもあり、充実度が半端じゃない。そして締めの2曲は穏やかに...という構成もお見事です。 ギターロックの新たな金字塔と言ってアルバムですよ
☆#10. Bitter Everyday
ここから
アニソン20選
こちらは一言だけになります。順番はアニメのタイトルの五十音順です
1. 暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが
ED「Like Gravity」BONNIE PINK
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タイトル、詞ともに、ヒロインであるアメリアを表した内容で大変美しい。7話で物語の進行に合わせてとある演出が入るのもよかったです
2. 一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる
ED「月に願う」sorato
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すがすがしいロックナンバーで非常に気持ちいい。映像でフォーカスされるキャラクターが変わっていくのも面白かったです
3. うたごえはミルフィーユ
OP「思い出話」うたごえはミルフィーユ
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アカペラプロジェクトの楽曲なので当たり前なんですが、アカペラならでは歌の気持ちよさ満載で素晴らしい。最終話で劇中歌として流れたときはグッときました
4. ウマ娘シンデレラグレイ
OP「超える」[Alexandros]
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ドロスとウマ娘がここまで合うとは・・・改めて川上洋平氏のメロディセンスとワードセンスに脱帽です。映像の疾走感も合わさり完璧ですよね
5. サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと
OP「Feel」羊文学
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画のキレイさもさることながら、羊文学サウンドにモニカとシンクロする詞、美しい。ありがとう
6. 空色ユーティリティ
ED「水平線」矢作萌夏
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切ないメロディと芯のある詞。映像の妙もあって大変な青春感があります。美しい・・・
7. ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス
ED「今を未来をありがとう」フランシュシュ
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フランシュシュとしての7年間を振り返るようなエンディングとこの曲、反則でした
8. Turkey!
OP「ヒャクニチソウ」長野県一刻館高校ボウリング部
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北澤ゆうほ氏節満載のポップ・ロックで、この疾走感がたまらなく気持ちいい。まさに百日経っても忘れないアニメでした
9. 誰ソ彼ホテル
OP「たそかれ」吉澤嘉代子
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吉澤嘉代子氏の歌声とメロディ、寂しげなストリングスのアレンジがこの上なく作品にマッチしていて素晴らしいです
10. 永久のユウグレ
ED「Tow of US」Hana Hope
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流れるようなメロディとそれをなぞる歌が気持ち良すぎる。軽やかですが、少し切ない曲調にやられます
11. BanG Dream! Ave Mujica
OP「KiLLKiSS」Ave Mujica
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本編の不穏さを示す映像と激しくスピード感のある楽曲の嚙み合わせ、最高です。効きまくりなDiggy節も気持ちいい
12. 光が死んだ夏
OP「再開」Vaundy
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シンセとベースラインが不気味なイントロと開放感抜群なサビの対比の美しさ。ホラーと青春の組み合わせがこれ以上ないくらい表された映像も素晴らしい
13. 日々はすぎれど飯うまし
ED「味噌汁とバター」汐れいら
VIDEO
既発曲でありながら、作品のテーマにマッチしすぎな楽曲。可愛らしく楽しい映像も相まってハッピーになれます
14. ブサメンガチファイター
ED「絆創膏」金子みゆ
VIDEO
正ヒロインすぎる聖華さんED。柔らかな歌声と儚いメロディ、浄化されます
15. フードコートで、また明日。
ED「となりあわせ」和田と山本
VIDEO
イントロ論争という禁忌に触れる口上部分、アンコール放送では毎話変わるという嬉しいサプライズもありました。優しいメロディとサウンドが心地良い
16. ポーション、わが身を助ける
OP「恋のマジックポーション」TRiDENT
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これしかないという、すかんちの名曲のカバー。いやぁ気持ちいいですね
17. 前橋ウィッチーズ
OP「スゴすぎ前橋ウィッチーズ!」前橋ウィッチーズ
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つんく♂節全開の中毒性ありまくりな詞がクセになる最高のOP。そう思うと、曲自体もそれに思えてしまうほどの力があります。元気をもらえます
18. 野生のラスボスが現れた!
ED「ミギヒダリ」長瀬有花
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それぞれ違いますが、イントロ部分とサビでリフレインするフレーズにたまらなく中毒性があります。冒頭のドヤ顔ディーナちゃんかわいい
19. ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第2章
ED「約束になれ僕らの歌」虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
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虹ヶ咲のED曲はもれなく最高のアンセムなんですが、今回は過去最高です。サビの胸をかきむしるような泣きメロは反則でしょう。終わりへと向かう切なさと、まだ続きがある暖かさ・・・ありがとう
20. 私を喰べたい、ひとでなし
ED「リリィ」八百歳比名子
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あまりに美しい楽曲に上田麗奈氏の囁くような歌声が合わさった最高のED。石川由依氏が歌う特殊EDもあり、こちらも透明感マシマシで素晴らしかったです
以上!